STRAMD OSAKA 2017 第2回講義レポート(2)

受講日
受講生
K.M(デザイナー)
STRAMD OSAKA 2017 第2回講義(2)

デザイン思考の学び方について

中西先生は早稲田大学入学を目的として、1日4時間睡眠の徹底、五感を傾けた学習法など独自の手法で合格へ辿り着いた。
何事もその人にあったやり方があるため、デザインについての研究方法も他者の成功例を参考にしつつ自分に合うものを見つけ出す必要がある。

デザインについて

絵を描いたり設計することがデザインだが、デザインしたものが実際に利用されたり、世の中に残し広めることはデザイナーの力だけではできない。

意味のあるデザインをデザイナーが作り世の中に広めるためには、経営者に理解させるデザイン理論と経営者に採用されるデザイン手法を身につける必要がある。

マーケティングの変化と発展・成熟化

Product oriented時代は、作り手の理論を優先させたデザインで消費者に提供していたが、Marketing Oriented時代に突入することで、市場の流れを汲んだデザインで提供する必要がでてきた。
また価格や品質だけで市場のニーズに応えるには限界があり、イメージの差別化を図る必要がでてきた。

これからの人の働き

人工知能や情報化の発展により、人は体力、知力の他に「感力」が重視される時代になる。
そして、製品や企業が個性を持ち人間的なアイデンティティを持つためには、デザインによる感力アップが必要。

成長する時代から成熟の時代へ突入したことで、ますます「感力」の重要度が高まっている。

これからのデザイナーの働き

美しい絵を作るデザイナーから、デザインを必要としている企業や団体などクライアントの現状や背景、今後のビジョンを把握した上で最適な手法を提案するデザイニストへ成熟する必要がある。

デザインとは何か?

工業化時代型発想では、「あらゆる分野の共通項分母」として考えられた。情報化時代型発想では、「人に花を贈るようなもの」として考えられた。網策時代型発想(STRAMD)では、「各分野の知的美的融合機能」として考えている。

文化、社会、経済、技術、環境を取り巻き、AIでビッグデータを処理するようにアートとサイエンスを行き来する融通無碍な考えで、ますます複雑になる経営課題を解決する必要がある。