所感
調査で自社社員と一般人の回答とのギャップが生まれたことに対し、事実を真摯に受け止め、評価が良くなかった部分を補うにはどうしたらよいかをディスカッションしたという例や、管理職ができるだけ経営者の視点をもって「①自社の最大の強み ②自社の最大の弱み ③ビジョン(国際総合企業)達成のために今なにをすべきか」を考える等の取り組みを行った。そのこと自体が社内運動となりCIの考え方や重要性が社内に根付いていった。
ということだが、実際には、これまでの企業文化や体質を変えることは容易なことではないと感じる。理念やコーポレートフィロソフィーは明文化して終わりではなく、明文化してからが始まりであるため、それに基づいて社員が具体的行動をとれるようにするためには中長期視点で段階的に取り組む必要がある。
そして、取り組みを成功させるためのポイントは「いかに経営陣を巻き込んでいけるか」という点。そのためには、経営陣の理解を得られるデザイン理論、手法を有効に使う必要があり、戦略的なデザイン思考を身につけていきたいと改めて感じた。